豆まき 由来 子ども
節分の風物詩、豆まきですが、
その由来は案外しっかり理解できていないもの。
特に子どもに尋ねられると、説明に困ります。
節分とは?なぜ鬼が出てくるのか?なぜ豆をまくのか?
なぜ豆を食べるのか?なぜあの掛け声をかけるのか?
豆まきについてのなぜなぜに対して、答えられるような、
子どもにもわかるように、豆まきにまつわる由来をまとめてみました。
節分の由来は?
古来、季節の変わり目の前を節分と言いました。
二十四節気の立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれの前日を節分と言っていたのです。
立春の前だけを節分と言うようになったのは江戸時代から。
なので、子どもには、
「冬から春に変わるときを節分」
と言うとわかってもらえるでしょう。
豆まきに出てくる鬼の由来は?
節分の豆まきは鬼退治のためだよと言うと、
なんで鬼が来るの?と質問が来ます。
古来から、季節の変わり目には邪気が入り込みやすいと言われています。
この理由は定かではありませんが、
季節の変わり目に体調を崩しやすくなることを言っているのでしょう。
また、邪気を表す形として鬼が考えられてきました。
邪気は悪意、わるぎ、病気を起こす悪い気のこと。
悪いことをする人のことも言うわけです。
つまり、鬼はいじわる、悪いこと、病気のもとを表した姿なのです。
なので、子どもには、
「冬から春に変わるときにはよくないことが起きやすいんだよ。
○○ちゃんも、2月くらいによく風邪をひくでしょ。それもよくないこと。
そのよくないことが鬼の形をしているんだ。」
と説明するとわかってくれるでしょう。
豆まきの由来は?
豆まきの由来は、平安時代の宇多天皇のころに、鞍馬山の鬼を、
豆で目をつぶして退治したという故事がありそれが起源です。
鬼の目をつぶす、鬼は魔と考え、「魔」の「目」をつぶすとか、
「魔」を「滅」っするなどの語呂合わせで「豆」との説も有力です。
さらには「魔」から「芽」が出ると縁起が悪いために、
必ず炒った(射った)「豆」を使うようにとの語呂合わせも有名です。
だから、子どもには、
「昔、偉い人が豆で鬼をやっつけたことがあって、それをみんな真似してるんだ」 くらいがわかりやすいでしょう。
節分にはなんで豆を食べるの?
数え年の年齢や、年齢+1個の豆を食べると、
健康になれる、風邪をひかないという、
言い習わしがあって、続いています。
体の中の邪気という名の病気のもとを、
栄養たっぷりの大豆を食べることで、
やっつけてしまおうということなのでしょう。
鬼を退治した豆は「福豆」となり、
福豆を食べると福を取り込むことになります。
年齢の数だけ食べるということは、
年齢の数だけ福を取り込もうということ。
+1は、立春からの新しい一年分も福を願うという意味です。
なので、子どもには、
「体のなかの、よくないものも、豆でやっつけるためだよ。
鬼を退治した豆は、いいことももってきてくれるんだよ」
というところでしょうか。
鬼は外、福は内とは?
豆まきの時の掛け声についても、なぜなぜ攻撃があるかもしれませんね。
文字通り、鬼を追い払い、福を呼び込むということですよね。
地域によっては、鬼も内になるところもあったり、
丹羽様の領地では、「お にわ そと」を避けるため、「鬼、外」と言うだけだったり。
子どもには、
「鬼はお外に逃げてねー。福はいいこと、いいことは家の中、体の中に入ってね。」
「「うち」は「なか」という意味だよ。」
という感じで説明すれば「そーなんだー」となるでしょう。
まとめ
節分の豆まきを子どもにもわかるように、かみ砕いた説明をしました。
- 節分は、冬から春の季節の変わり目
- 季節の変わり目は、よくないことが起こりやすく、それを鬼と呼んだ
- 豆で退治した故事から鬼退治には豆まきになった
- 豆を食べると、体の中のよくないものを退治して、いいものも取り込める
- まくときの掛け声は、鬼は外に出て行ってね。いいことは中にきてねという意味。
これで、子どもからのなぜなぜ攻撃にも耐えられますし、
「なーんでも知ってるんだね!」なんて株も上がっちゃいますよ!