人が亡くなった時に、日本ではいろんな表現をしますよね。
逝去、死去、死亡、崩御、薨御、薨去、卒去…
たくさんありますね~。
これらはある対象のものに対して使い分けを行っているのです。
今回の記事では逝去、死去、死亡、崩御、薨御、薨去、卒去のすべて解説しました。
特に逝去、死去、死亡の違いについては使い方も明確に理解できるようにそれぞれについて、OKな使い方とNGな使い方まで紹介します。
Contents
これは覚えておきたい! 身近な人の「亡くなる」ワード
逝去(せいきょ)
亡くなった人への敬いの気持ちを表現した言葉。
家族や親族、友人、知人などの「身内」には使いませんが、身内以外の方、例えば社内の方が亡くなった場合などに用いられます。
ニュースなどでは、ハードルが上がり世の中に多大な貢献をもたらした人物に使われます。
OKな例
○○課長が逝去しました。
NGな例
私の母が逝去しました。
この違いはわかりますか?
身内に尊敬語を使うのは、おかしいですよね。
死去(しきょ)
死去は身内が亡くなった時に用いられます。
OKな例
私の母が死去しました。
NGな例
○○課長が死去しました。
これは先ほどの逆の例なのでわかりやすいと思います。
死亡
死亡は、事故や事件で起こった現象、つまり不特定多数の人や動物が亡くなった時に用いられます。
OKな例
埼玉県○○市で、高校生の○○さんが死亡しました。
私のラブラドールが死亡しました。
NGな例
私の母が死亡しました。
課長の○○が死亡しました。
知り合いに関するものは、ほとんどNGです。
ニュースの場合、芸能人を身内としてとらえているので、事故や事件の人物は身内外と捉えていますね。
番外編! 天皇系の「亡くなる」ワード
ここからは、天皇系の方々が亡くなられた場合に用いる言葉を紹介していきます。
覚えづらいですが、使い分けは簡単なのでOK、NG例での説明は省きました。
崩御
天皇、皇后、皇太后、太皇太后が亡くなった時に用いられます。
薨御
皇太子や大臣が亡くなった時に用いられます。
薨去
皇太子妃や親王・親王妃や内親王、または位階が三位(正三位・従三位)以上の人が亡くなった時に用いる表現です。
卒去
王や女王、または位階が四位(正四位・従四位)・五位(正五位・従五位)以上の人が亡くなられた時に用います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
天皇系の「亡くなる」ワードは正直私たちは使わないので、軽く認識しておく程度でよいかと思います。
身近な人の「亡くなる」ワードは、知らないと教養のない人と思われる可能性も高いので、しっかり覚えておきたいところですね!