大物女優の市原悦子さんがかかってしまったことで有名な自己免疫性脊髄炎(じこめんえきせいせきずいえん)。
市原悦子さんの場合は、手足のしびれによる体調不良で歩行が困難になったことで、病院に行ったことで自己免疫性脊髄炎だということが判明しました。
病名が聞きなれない病気ですし、自己免疫性脊髄炎になる具体的な原因なども明らかにはされていないので、怖い病気ですよね。
今回の記事ではそんな不透明な病気の自己免疫性脊髄炎とは何なのか、その原因、症状、診断方法、治療についてまとめました。
Contents
自己免疫性脊髄炎とは?
まず自己免疫性と脊髄炎を分けて考えるとわかりやすいので、それぞれ説明しますね。
自己免疫性とは?
私たちが免疫と聞いてイメージするのは、「何か体に外部の刺激によって異変が起きた時のカラダの対応能力」だと思います。
女性への免疫といえば、女性という刺激に対して、対応する力のことを指しますよね。
例えが幼稚で申し訳ないです。笑
ご想像の通り、自己免疫性という単語もここから来ていて、
この場合、体に異常は起きていないのに、体が対応しようとして、
自分で神経を攻撃しようとしてしまうのです。
脊髄炎(せきずいえん)とは
頚髄(けいずい)、胸髄(きょうずい)、腰髄(ようずい)、仙髄(せんずい)のどこかに炎症が生じるのが脊髄炎です。
脊髄にはあらゆる神経が集中しているため、少しの損傷でも負ってしまえば、
後遺症になってしまうことがあるので、とても怖い病気なのです。
自己免疫性脊髄炎の原因は?
脊髄炎の原因は、基本的にはウイルス性のものが多いようですが、以下の4つと言われています。
- 原因が不明な特発性
- ウイルス、細菌、寄生虫感染症あるいは感染後性
- 全身性エリテマトーデスなどの膠原病(こうげんびょう)あるいは類縁疾患に合併するもの
- 多発性硬化症(たはつせいこうかしょう)、急性散在性脳脊髄炎などの自己免疫性
実際のところ、自己免疫性脊髄炎の原因は詳しくは判明していないと言われています。
自己免疫性脊髄炎の症状は?
脊髄炎が発症すると、発生した部位を中心に、運動や感覚神経に障害が生じます。
よく起きる脊髄炎としては、胸髄が多く、実際に表れる症状は、排尿や排便に異常が起きてきます。
わかりやすい例としては、市原悦子さんのように、手足にしびれが起きたり、歩行に困難が起きたりといったところですね。
自己免疫性脊髄炎の診断方法は?
自己免疫性脊髄炎の診断方法には以下の3つの方法があります。
- 脊髄MRI
- 髄液(ずいえき)検査
- 感覚検査
自己免疫性脊髄炎の治療方法は?
自己免疫性脊髄炎の治療方法は3つあります。
- アシロクロビル(ゾビラックス)などの抗ウイルス剤
- アレルギー反応を抑えるための副賢皮質ステロイド剤
- 排尿障害には自己導尿をするためのカテーテルの設置
このように同じ脊髄炎でも、それぞれの症状に合わせて対処も変わってきます。
まとめ:すぐに医師に相談を
パーキンソン病も難病と言われていますが、自己免疫性脊髄炎と症状が似ています。
両方とも神経にかかわる病気のため、対処が遅れてしまうと治すことはとても難しいでしょう。
体調に異変が起きた場合には、早急に神経内科や整形外科に相談するようにしてくださいね。