インフルエンザは、感染者の症状が出る前の潜伏期間からウイルスが出され、感染してしまうと言われます。
それでは、インフルエンザの潜伏期間のいつごろから感染力を持つのでしょうか。
また、インフルエンザには、A型、B型という2つの型があると言われますが、その2つの感染力には違いがあるのでしょうか。これらをわかりやすく説明していきます。
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インフルエンザは、潜伏期間のいつから感染力を持つの?
インフルエンザの潜伏期間で、感染力を持ち始めるのはいつなのでしょう?
感染から症状が出る「発症」までを潜伏期間と言いますが、
それが1-3日と言われています。約2日と思ってください。
そして、感染者は発症前日からインフルエンザウイルスを出します。
鼻水や咳として出され、この時点で感染力を持ちます。
潜伏期間が2日間ですので、計算上、インフルエンザが感染力を持つのは、潜伏期間の2日目になります。
インフルエンザの潜伏期間中にキスをすると感染するのか、気になる人もいるでしょう。
インフルエンザの潜伏期間はどのくらい?キスしたらうつるの?にまとめてありますので、参考までに。
最もインフルエンザの感染力が高いのは、潜伏期間のいつ?
インフルエンザ発症後、1-3日がウイルス量が多く感染力が高い期間です。
感染力を持つ、発症前日のウイルス量より下がるのは発症後4日目以降です。
発症後一週間でほぼゼロになります。
感染者からインフルエンザウイルスが出なくなれば、感染力はなくなった合図となります。
インフルエンザA型とB型では、感染力は違うの?
インフルエンザが毎年流行し、数年おきに大流行を起こすのはA型です。
それには理由があります。
A型にもB型にもサブタイプ(亜型)があります。
そのサブタイプに合わせてワクチンが作られます。
自分の免疫細胞が作る抗体もそのサブタイプに合わせて作られています。
A型はウイルスの遺伝子変異が頻繁で、サブタイプの変化が激しいのです。
だから、ワクチンが効かなくなる確率が高く、A型は感染する確率は高いです。
自分の免疫も「聞いてない!」サブタイプが出てくるので対応できないのです。
それに引き換え、B型は感染する確率が低いのです。
その理由は、B型はウイルスの遺伝子変異が早くないので、
ワクチンが長持ちするからです。
ウイルス自体が感染する力は同じなのですが、
流行しやすいという点でA型のほうが「強い」ウイルスと言ってもいいでしょう。
インフルエンザの感染力を弱めることはできるの?
インフルエンザウイルスの感染力を弱めるために、3つの対策があります。
- 体調を管理する
- ウイルス量を減らす
- 伝染を抑制する
です。
▼体調を管理する
これは言わずもがなですが、体力、免疫力を保つということです。
栄養、休養、睡眠を十分にとり、心と体を元気に保つことが大事です。
▼ウイルス量を減らす
インフルエンザウイルスは感染者の鼻水や咳として空気中に、
どうしても飛び出してしまいます。
それが、手やのどについてしまうのです。
その時に体内にたくさんのウイルスが入らないようにするのが、手洗いとうがいです。
ウイルスを殺すという意味合いも少なからずありますが、
大きな意味合いは洗い流すということです。
そうして、体の中に入る量が少なければ、元気な人は発症せず乗り越えられます。
▼伝染を抑制する
インフルエンザウイルスがふりかかるのを抑制するという意味です。
感染者がマスクをし、健康な人も予防的にマスクをするのは
無防備より効果があります。
室内の気温は20℃以上にして、湿度は50%は保つようにすると、
インフルエンザウイルスが生存しにくくなります。ときどき換気もしましょう。
まとめ
・インフルエンザは、潜伏期間の2日目に感染力を持ちます。
・もっとも、インフルエンザの感染力が高いのは、発症後1-3日間です。
・インフルエンザA型とB型では、感染力は同じですが、流行性はA型が強い。
・感染力を弱めるためには、体調管理とウイルス量減少と伝染抑制が重要です。